2012年8月15日水曜日

パリ・オペラ座バレエ鑑賞とレオン・ド・ブリュッセルでムール貝

オペラ座

3月28日 夜 オペラ座・ガルニエ宮で2夜連続のバレエ鑑賞。贅沢~♪

ルーヴル美術館を出て、メトロに乗り換えてオペラ駅で下車します。

オペラ駅を降りると、パリの繁華街。どこでディナーをとりましょう?

まだパリのレストランになれていなかったので、ガイドブックお勧めの「レオン・ド・ブリュッセル」でムール貝をいただくことにしました。
ムール貝

レオン・ド・ブリュッセルのメニューはここからご覧いただけます

私はお勧めのムール貝のセットメニュー、子供たちはなぜかステーキセット(笑)

ムール貝は出汁も出ていて美味しいんですが、子供はムール貝の形が苦手みたい。ステーキはポテト山盛りで大好評でした。

ここは、ささっと安全なファミリーレストランスタイルなので、子連れ旅行に最適ですよ。

場所はオペラ座徒歩1分ほどのところにありますので、時間がないときにもお勧めです。

ふと気が付くと開演30分前!急いでオペラ座に向かいます。

夜のオペラ座

ライトアップされたオペラ座は宮殿のよう。佇まいが他を圧倒する優美さです。

一歩足を踏み入れて、感嘆のため息・・・・

昨夜のバスティーユはあくまでも劇場。ここは社交場ですね。

シャンデリアに煌く階段を昇るのは至福の時間。子供たちもいっぱしの紳士、淑女です。

今日観る演目は、ウェストサイドストーリーで有名な、ジェームズ・ロビンス振り付けの「ダンセズ・アット・ア・ギャザリング」と、マッツ・エクの「アパルトマン」

ジャンルとしては、クラシックの形を残したネオ・クラシックと、コンテンポラリーでしょうか。

事前にオペラ座のHPでこの演目のビデオを観て「なんでトイレかかえてるの??なんで掃除機振り回してんの??」と謎で、コンテンポラリー=苦手、という意識があった私は、パスしていたんです。

ところが、古典の「ラ・バヤデール」のキャストがあまり評判が・・・で、さらにけが人続出。

片や、こちらのコンテンポラリーの方は「何人エトワールが出てるの?贅沢~」と気が付き、1か月前に滞在中の空席を探したところ、当然「満席」

調べていくうちに、絶対に観たいダンサーが自分でもわかってきて、

マリ=アニエス・ジロのコンテンポラリー
オーレリ・デュポンだったらどっちでも♥
アニエス・ルテスリュってよく名前見かけるなぁ
マチュー・ガニオって美形
カール・パケット、カッコいい
ニコラ・ル・リッシュって凄そう
クレール・マリ・オスタって可愛い。コケティッシュ
え、退団したジョゼ・マルティネスも出るんだ。これはめったに観れないかも。

等と探していたら、なんと28日夜の部が全員総出演!びっくり!!

そこで、この日に絞って、毎日空席を検索していたのですが、当然空きは出ず。

これは縁がないのかと諦めていた旅行前日・・・なんと、前から3列目が緊急発売。

あせあせしながら4席確保しました~大奮発、全員S席!!ふぅっ、やっぱり私の旅行運、最高~♪

ちなみに、オペラ座のチケットの取り方はこちらをご覧ください

さて、公演の感想です。

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私の観た舞台を”CULTURE BOX”というサイトが特集しているので、ここから観てみてね♪動画で楽しめます
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ジェームズ・ロビンスって、オタク話になりますが、有吉京子先生のSWAN白鳥に重要キャラで出てくるんですよね。

バレエ漫画が好きだった私は、当然今でも全巻持っているんですが(笑)当時、ロビンスやバランシンの「音楽が目に見えるよう」というダンスが理解不能で「いったいどんなバレエなんだろう」と長年の謎だったんですね。

今回、幕が上がった瞬間、わかりましたとも!!

マチューガニオが舞台に佇み、ショパンの音楽に乗って、腕を振り下ろした瞬間「音楽をバレエで表現するってこういうこと!」というのが、すとん、と理解できました。

とにかく、動画をご覧ください。


ダンセズ・・・は、ストーリーはなくて、カラーで役名が与えられ、色に応じた個性が付加されています。
若い男女が音楽と戯れ、一人で、二人で、三人で恋の駆け引き。グループでパートナーを入れ替えて、ロンド(輪舞)

私には、広い草原や海辺、色々なシチュエーションがイメージできました。

ステップはあくまでクラシックの基本の応用系だから優美。

最後は、全員が夕日の草原に佇み、空を飛ぶ鳥を眺め、日が暮れて楽しい一日が終わる・・・という風情です。

とてもしゃれていて、ショパンの音楽ともあっていて、軽妙な洒脱な作品でした。

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次に「アパルトマン」ですが、休憩時間に目の前のオーケストラピットが板でふさがれてく・・・

これって、手を伸ばせば手が続くような超至近距離で舞台を拝めるということでしょうか?

アパルトマンは、新進気鋭の振付師、マッツ・エクがオペラ座の為に振付けた作品で、なんと今回はオリジナルキャストに近い顔ぶれで演じられるなんて、感激~!!

オペラ座観客席

オペラ座の舞台の幕ってすごい素敵だと思いませんか??

幕の前に、小っちゃいビデがあるのわかりますか?

子供たちは、筋を知らなかったので、このトイレの登場に度胆を抜かれたみたい(笑)

不協和音を使ったエレキな音楽が流れると、マリ=アニエスが現れ、ビデを愛おしそうに愛撫します。

そこに、大声で騒ぎたてる若者の一群が、幕下から転がり出てきます。

マリ=アニエスって、ジロ姉さんと書かれていることがあったけれど、納得。なんだか、姉御!な感じです。カッコいい!!

とにかく、観てみてください~

他には、ニコラとアリスのドアのシーンや、掃除機の行進。ジョゼもDVDの時よりも枯れているのがTVの役にあっていて、眼福。


シーンが変わるごとに、一枚ずつ舞台の幕が上がり、背景には同じデザインの幕。らっきようの皮むきみたい(笑)

すべての幕が上がると、音楽を奏でていたフレッシュ・カルテットが現れ、ダンサーにからかわれたり、あれってブーイング??

日常の11景を描いた作品ということですが、フレッシュ・カルテットの音楽がイイ!

そして、幕が上がるごとに現れるちょこっと舞台装置でショートコント!的に物語が始まります。

冷め切った夫婦とか、ムーディーな男女の駆け引きとか、うつろな目でTVを観る男性とか。

最後にすべての幕が今度は逆に閉まって、ジ・エンド!!

もぉねー、ロックのコンサートを最前列で観たような大興奮。一晩中、音楽と映像が頭の中で流れていましたもの。

これで一発でコンテンポラリーの魅力に取りつかれてしまった私。食わず嫌いしないで、イロイロ観てみればよかった!

子供たちも、このバレエは一番良かった!と大絶賛。

でも、座席も良かったせいだと思うんですけどね。

飛び散る汗、ダンサーの激しい息遣いが目の前なんて、ドキドキしっぱなしです~

アパルトマン

この日、一番の拍手をもらっていたのは、ニコラ・ル・リッシュ。手前の赤いスケスケの服着た男性です(笑)

丁度怪我か治ったばかりだったようで、満場の拍手をもらっていました。

あまりにもよかったので、日本に帰って早速注文しちゃいました。コレ!

もう何回見直したことか!コンテンポラリーキライ!と思っている方、先入観なしで是非見てみてください。

ちなみに、このDVDよりも、私が実際に観た舞台の方が良かったですけどね~ダンサーさんも、進化しているんですね~♪



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