8月14日、世界バレエフェルティバルの千秋楽の日に行ってきました!以下はNBSのHPから拝借しました。
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第13回世界バレエフェスティバル <プログラムB>
8月14日(火)18:00開演 会場:東京文化会館
■第1部■ 18:00~18:55
「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル
「パルジファル」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:リヒャルト・ワーグナー
カテリーナ・シャルキナ オスカー・シャコン
「タイス」(「マ・パヴロワ」より)
振付:ローラン・プティ/音楽:ジュール・マスネ
上野水香 マシュー・ゴールディング
「エフィ」
振付:マルコ・ゲッケ/音楽:ジョニー・キャッシュ
マライン・ラドメーカー
「ライモンダ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
タマラ・ロホ スティーヴン・マックレー
<休憩15分>
■第2部■ 19:10~20:05
「ロミオとジュリエット」より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
アリーナ・コジョカル ヨハン・コボー
「ウィズアウト・ワーズ」
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:フランツ・シューベルト
オレシア・ノヴィコワ レオニード・サラファーノフ
「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
アニエス・ルテステュ ステファン・ビュリョン
「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ピエール・ラコット/音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー
エフゲーニャ・オブラスツォーワ マチュー・ガニオ
東京バレエ団
<休憩15分>
■第3部■ 20:20~21:20
「マーラー交響曲第5番」より"アダージェット"
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:グスタフ・マーラー
エレーヌ・ブシェ ティアゴ・ボァディン
「シェエラザード」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:ニコライ・リムスキー=コルサコフ
ポリーナ・セミオノワ イーゴリ・ゼレンスキー
「アザー・ダンス」
振付:ジェローム・ロビンズ/音楽:フレデリック・ショパン
オレリー・デュポン ジョシュア・オファルト
「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ
<休憩15分>
■第4部■ 21:35~22:30
「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ
「コール・ペルドゥート」
振付:ナチョ・ドゥアト/音楽:マリア・デル・マール・ボネット
スヴェトラーナ・ザハロワ アンドレイ・メルクーリエフ
「ジュエルズ」より"ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ マルセロ・ゴメス
「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリア・アイシュヴァルト マニュエル・ルグリ
「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン
指揮:ワレリー・オブジャニコフ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:髙橋 望 (「椿姫」「アザー・ダンス」「ル・パルク」)
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先日、Aプログラムの感想を書かせていただきましたが、本日はBプログラム。
今回、チケット争奪戦に出遅れてしまって、AプロはS席でしたが、BプロはA席しか取れなかったんです。
といっても、2階の最前列席だったので「まぁ良いか~」と思っていたら、まさかの直前「関係者席発売!」
「まぁ、S席取れたらね~」とアクセスしたら、意外と良い席をとれてしまったんですよ!びっくり。
なので、本日は中2の次女と鑑賞です~
私は通路を挟んで1列目の関係者席。うんうん、視界も良好で期待が高まります~!
ところがね、結論から言うと、前回に比べてあまり感動できなかったんです。
やっぱり、人間最初に観たものの印象の方が強烈に残ってしまってよく見えるのか、はたまた関係者席が悪かったのか。
何といいますか、Aプロの時は周りの拍手も凄くって、私も翌日上半身筋肉痛~というくらい、手が真っ赤になっちゃうほど拍手したんです。
でもBプロでは、なんだか周りの拍手がまばらで、あまり熱心じゃない感じがしたんですよ。
または1階は上部が開けているのが拍手がまばらに感じられたのかな~と。
掲示板をみますと「Bプロのほうが断然よかった!特に最終日はものすごく盛り上がった!」と絶賛の声が続々・・・
人間の印象ってさまざまな要因で変わってしまうんだなぁ~と改めて思いました。
公演自体は「回る回る、飛ぶ飛ぶ~」っていう感じ。とっても楽しかったし、ファンになってしまったダンサーもいて、これからも散財してしまいそう(笑)
今回は特に印象に残った演目だけ書かせてください。
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「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ポリーナ・セミオノワ フリーデマン・フォーゲル
チャイコフスキーの音楽って素敵!ダンサーは前回私的にヒットだった「モペイ」を踊ったフォーゲル君。正統派の古典音楽に現代的なエッセンスを加えた作品で、オープニングにふさわしい華やかさでした。
「ライモンダ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:アレクサンドル・グラズノフ
タマラ・ロホ スティーヴン・マックレー
ごめんなさい~この日美術館鑑賞でちょこっとお疲れモードで、ちょっと前半うとうと・・・だったんですが、後半目が覚めました!回る回る、飛ぶ飛ぶ第一弾!観客のテンションもうなぎ上りで、カーテンコールの盛り上がりがすごかったです。
ただ、ライモンダってああいう衣装でしたっけ??
「椿姫」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
アニエス・ルテステュ ステファン・ビュリョン
「椿姫」は、パリオペラ座のものを持っていて、まさにこの二人が踊っているバージョンで、すごーく感動したので楽しみにしていたんですが、ちょっとテンション低かった?
DVDではステファン・ビュリョンが若者にありがちな、自分本位のかたくなな愛情をぶつける、純朴な青年・・・という感じがして、適役!と思ったんです。
アニエスも年上の、大人なマルグリット。さすがの美しさで「もぅただ一緒にいられるだけで幸せ!」というのが女の私でもわかるし、自分から身を引く際の苦悩が痛いほど伝わってきたんですが・・・やっぱりこういった物語性の強いドラマティックパレエは全幕で観たいものですね~。
さらにセットや背景があまりにもないので、若干パントマイムのようになってしまっていて、そこで現実に引き戻されてしまった。
うーん、欲を言えばきりがないのですが、多分期待値が高すぎたと思います(笑)
「ラ・シルフィード」第2幕より
振付:ピエール・ラコット/音楽:ジャン=マドレーヌ・シュナイツホーファー
エフゲーニャ・オブラスツォーワ マチュー・ガニオ
東京バレエ団
私、あまりクラシックに詳しいわけではないので、皆さんのように「オケひどすぎ!」と気が付くことが少ない方だと思うんですが、この日の金管は・・・ひどすぎです(涙)
この演目以前にも??と思うことが多く、カセットのものもなんだか音が平面的でヘンだな~と思っていたんですが、クライマックスの盛り上がる部分で「ブフォッ」って・・・折角のシルフィードの世界が一転お笑いの世界に(涙)
マチュー様はパリ滞在中に「ダンセズ・アット・ア・ギャザリング」を観て「キレ~♪エルフのプリンセスみたい~」と思っていたんですが、この方不思議ですよね。顔立ち自体はほかのダンサーさんにもハンサムさんが多いですが、なんだか人間離れしている・・・ホント妖精やおとぎの国の王子様みたい。
ラ・シルフィードはきちんと舞台セットも出ていましたし、コールドもあって「ザ・バレエ」を堪能しましたよ。
・・・あとは音楽だけ・・・お願い
「海賊」
振付:マリウス・プティパ/音楽:リッカルド・ドリゴ
ナターリヤ・オシポワ イワン・ワシーリエフ
多分、この日一番の拍手をもらっていたのがこの「海賊」
回る回る、飛ぶ飛ぶ第二弾です!
もぉ超絶技法ばっかり見ていると、目が肥えてしまって、あまり「おおっ」と驚くことはなくなってしまうものですが、「おおっ」の連続(笑)
ワシーリエフが目にも鮮やかなブルーの衣装、上半身裸で登場した時、別に筋肉フェチでもなんでもないですが「はぁ~なんてきれいなんだろう!!」とびっくりしてしまいました。
そして滞空時間のながーいジャンプと高速スピン!オシポワのフェッテも凄くって「このペア素敵!!」と大興奮してしまいました。
パンフレットを観てみたら、前回のAプロを書いたブログで、コンテンポラリー「セレナータ」を私、大絶賛していました(笑)
はぁぁ~、この二人の「パリの炎」とワシリーエフの「スパルタクロス」観たかった~!!今年、すでに来日していたなんて・・・しかも今回は全幕でドンキ踊っていたなんて~!!
本当に今まで知らなかったことに後悔です~。
娘も「すごかったね!」と親子でキャーキャー言ってしまいました(笑)
「ル・パルク」
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ/音楽:ヴォルフガング・A.モーツァルト
ディアナ・ヴィシニョーワ ウラジーミル・マラーホフ
「ル・パルク」は音楽も大好き!
これもディアゴスティーニの「週刊バレエDVD」を持っているんですが、このDVD解説付きなので、こういった意味を知っていた方が楽しめるバレエには本当にお勧めです。
マラーホフは伝説のダンサー。どんな演技を見せてくれるのかと期待していたのですが、ごめんなさい~これも先にDVDを観てしまっていて、しかも私の一番大好きなローラン・イレール様のバージョンなので、あまり感動できませんでした。
なんだろう、色気不足というか・・・
イレール様のバージョンで「ル・パルク」観てみてください
「ジュエルズ」より"ダイヤモンド" 振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
ウリヤーナ・ロパートキナ マルセロ・ゴメス
「フェスって怖いな~」と改めて実感したこの作品。
実はAプロで同じ演目をアニエスとジョゼが踊っているんです。
そちらももちろん良い!のですが、なんといいますか・・・もう、絶品。。。比べてはいけないと思いつつ・・・
ロパートキナ様は、前回「瀕死の白鳥」の静謐な美しさにでノックダウン。ゴメスも大笑いさせてもらってファンになっていたので、本当に楽しみにしていたんですが、期待以上の素晴らしさ。
掲示板でも、このダイヤモンドと次のオネーギンを大絶賛しているものが多かったですね。
「オネーギン」より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー
マリア・アイシュヴァルト マニュエル・ルグリ
鳥肌が立ちました。舞台にあふれる気迫、哀切な情感が胸に迫って、ぐいぐいと舞台に引き込まれました。
オネーギンって、クランコのドラマテイック・バレエでは絶対に名前が上がる名作ですし、Aプロの「鏡のパドドゥ」もとてもよかったので、期待していたのですか、ルグリは年齢を重ねた男だけにできる哀愁が痛いほど感じられて、素晴らしかった!
劇場全体が息をのみ固唾をのんで見守るという緊張感もたまらなくよかった。
この舞台を生で観られて幸せ、と思いました。
「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ヤーナ・サレンコ ダニール・シムキン
シムキン君で始まりシムキン君で終わったこのフェスティバル。
さすがのジャンプ!でしたが、サレンコのバランスをみせるためか、若干テンポがゆっくりめ。
畳み掛けるような大技の連続!というのが観たかったので、ちよっと残念。3部の海賊が凄かったし、1部のロホも凄かったから驚かなくなってしまったでしょうね。贅沢な悩みです(笑)
今回気が付いたのは、Bプロは断然クラシックが良かったんです。
コンテンポラリー好きだと思っていたのでちょっと意外。
それで気が付いたんですが、現代音楽にコンテ、はマッツエクの「アパルトマン」やマクレガーの「ジュヌス」などは好きなんですが、クラシック音楽+コンテンポラリーのムーブメントの組み合わせの妙に、より惹かれるんですね。
例えばルーヴル美術館のブラックの天井画のような。
なんはともあれ、このフェスティバルがなかったら知らなかったであるう、素晴らしいダンサーたちに出会えたこと、ガラならではの美味しいとこどりの(笑)演目に、ただただ大満足でした。
あ~3年後が楽しみです。 [閉じる]
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